「毎日の献立を考えるのが苦痛」というリアルな課題

「今日のご飯、何にしよう?」

これは、自炊をする多くの人が毎日直面する、小さくも重いストレスです。

  • 冷蔵庫にある中途半端な余り物(半分残ったキャベツ、少しだけある豚肉など)をどう消費すればいいかわからない。
  • レシピサイトで検索しても、手元にない調味料が必要だったり、工程が複雑すぎたりして結局作れない。
  • 毎日同じようなメニューのローテーションになってしまい、家族から飽きられる。

この「名もなき家事」の負担を、テクノロジーの力で少しでも軽くできないか?

そんな思いから、献立提案AIアプリ「coto coto(コトコト)」の開発プロジェクトはスタートしました。

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なぜ「LINE × ChatGPT」を選んだのか?

開発にあたり、私たちは「ユーザーにとって最もハードルが低い体験」を追求しました。

専用のネイティブアプリ(iOS/Android)を開発する選択肢もありましたが、アプリのダウンロードや会員登録はユーザーにとって大きな障壁となります。そこで、日本のスマホユーザーのインフラとなっている「LINE」をインターフェースとして採用しました。LINEの公式アカウントを友だち追加するだけで、すぐに使い始めることができます。

そして、献立を考える頭脳として採用したのが「ChatGPT(OpenAI API)」です。

単なるキーワード検索ではなく、「キャベツと豚肉がある。子供が喜ぶ、15分で作れる簡単なレシピを教えて」といった、ユーザーの複雑で曖昧な要望(自然言語)を理解し、柔軟にレシピを生成できるのは、大規模言語モデル(LLM)ならではの強みです。

<img src="/images/blog-header-bright.jpg" alt="LINE × ChatGPT" className="w-full rounded-lg my-8 object-cover" />

開発の裏側:AIを「優秀な料理アシスタント」に育てるプロンプトエンジニアリング

開発において最も苦労し、同時に最もこだわったのが、ChatGPTに対する「プロンプト(指示文)のチューニング」です。

初期のテスト段階では、AIが「キャビア」や「トリュフ」といった一般的な家庭にはない高級食材を使ったレシピを提案してきたり、調理工程がプロのフレンチシェフ並みに複雑だったりする問題が発生しました。

これを解決するため、私たちはAIに対して以下のような厳格な制約(システムプロンプト)を与え、何度もテストと調整を繰り返しました。

  • ペルソナ設定:「あなたは、忙しい主婦(主夫)の味方である、親しみやすく優秀な料理アシスタントです。」
  • 食材の制約:「提案するレシピは、日本の一般的なスーパーで手に入る食材と調味料のみを使用してください。」
  • 手間の制約:「調理時間は最大でも30分以内とし、工程は可能な限りシンプルにしてください。」
  • 出力フォーマットの固定:「料理名、必要な材料リスト、調理手順(箇条書き)の順で、見やすく出力してください。」

この緻密なプロンプトエンジニアリングにより、coto cotoは「本当に家庭で作れる、実用的なレシピ」を安定して提案できるようになりました。

<img src="/images/blog-ai-code-review.jpg" alt="プロンプトエンジニアリング" className="w-full rounded-lg my-8 object-cover" />

リリース後の反響と今後の展望

coto cotoをリリース後、SNSなどを通じて口コミが広がり、多くのユーザーにご利用いただいています。

「冷蔵庫の余り物を入力するだけで、思いつかなかった美味しいレシピを教えてくれて助かる」「毎日の献立のマンネリが解消された」といった嬉しいお声を多数いただいており、開発チーム一同、大きなやりがいを感じています。

今後は、ユーザーの好みの味付け(薄味、辛めなど)を学習してよりパーソナライズされた提案を行う機能や、提案したレシピに必要な食材をネットスーパーと連携してそのまま注文できる機能など、さらなる利便性の向上を目指してアップデートを続けていく予定です。

SELF-CONSULTINGでは、このような自社サービスの開発で培った「LINE連携」と「生成AI活用」のノウハウを活かし、お客様のビジネス課題を解決する最適なソリューションを提供してまいります。